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2019年09月17日 特別講義 品質管理と情報の見える化 

 本日は特別講義でした。

 求人などの御縁により、AGC株式会社で品質保証がご専門の平川様に「品質管理と情報の見える化」と題してお話しいただきました。

20190917AGC特別講義











 「品質管理」というのは、知っているようで実はほとんどの人がよくわかっていないお仕事だと思います。多くの人は「検査」をイメージすると思うのですが、検査は品質管理手法の一つでしかありません。「品質管理」はものづくり企業の最重要課題の一つなので、環境・バイオ科では全員が品質管理検定を受験しています。このため、お話しいただいた内容も、話自体は(ちゃんと勉強している人は)知っている話(1年生は工程能力指数(Cpk)まではやってないです)なのですが、「実際の工場でこのように使われて判断されています!」ということがわかるので、特に1年生には品質意識を身に付けるよい機会になったように思います。基本的な品質管理手法だけでなく、ここ2、3年で統計的品質管理(SPC)IOTとAIを活用した「SMART FACTORY化」が急激に進んでいる、ということにも言及されていました。これからの生産活動にはSPCが必須の知識になりつつある、ということかと思います。

 更に、品質管理・品質保証に関する企業の不祥事が相次いだこともあり、コンプライアンスについてもお話しいただきました。環境・バイオ科では、何よりも「コンプライアンスとマナー」が大事ということを常日頃から伝えているのですが、気を抜くと「ちょっとくらいいいだろう」となりがちな部分でもあります。社内教育で使われている模擬事例について学生がワークする時間も取っていただき、何人かが発表しました(ご褒美のAGCちゃん目当て?)。

また、ESGとSDGsについての取組みについても触れていただくことができました。

 

 今回お話しいただいた内容は、これからのものづくりには欠かせない観点です。ひとりひとりが自分なりに受け止めて、しっかり考えてもらいたいと思います。

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n-53050518 at 20:59 | この記事のURL | |

2019年09月16日 ついに紙ができた! (製紙プロジェクト2018)

 前回に引き続き、
製紙プロジェクトの奮闘についてご紹介します。

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 雑草をミキサーでペースト状にして水酸化ナトリウム溶液で煮込むことで、セルロース以外の成分を反応させて除去しようとしたわけですが、どれも緑色のぼろぼろした塊にしかならず、まるで草食動物のうんこにしか見えません。サトウキビバガスの紙はよくあるので、同じイネ科のカモガヤ(オーチャードグラス)などは簡単にできるだろうと高をくくっていた彼らは、いきなり壁にぶち当たってしまいました。

 この時の迷走っぷりはかなりのもので、「先生、うんこにしか見えないということは、いっそうんこから紙を作るというのはどうでしょう?上野動物園でパンダか象のうんこをもらってきてください!」と真顔で言ってきたほどでした(象のうんこの紙は実際にあります)。


 草は木材と比較すると圧倒的にセルロースの割合が少なく、セルロースを取り出すのにものすごく手間がかかったんですね。いろいろ試したのですが、最初に紙ができたのはなんとタンポポでした。

タンポポの紙





 タンポポの葉はやわらかく、真ん中の葉脈くらいしか繊維ばっている部分はありません。案の定、煮込むとドロドロになってしまいました。ところが、ろ過するとごく小さな繊維が少しだけ取れたのです。煮込んだ後に残ったのは葉の裏に生えている毛。これから薄い、ティッシュペーパーのような紙ができたのでした。

 成功したのはタンポポの葉、クローバーの茎、ワルナスビなど。一見、紙にはなりそうにもない植物たちです。

ワルナスビの紙




クローバー茎の紙





 どうやらセルロース量や繊維の量が多いよりも、細胞を破壊しやすく繊維を容易に取り出せる植物のほうが紙にしやすかったようです。
 

 欅の落ち葉も材料にしてみましたが、これはリグニン化が進行しているためか茶色いままで、ポロポロと崩れてしまい、紙にはなりませんでした。しかし、シュレッダー紙を混合することで紙にすることができ、重量で80%を落ち葉にしても「紙と言えるもの」を作ることができました(参考:環境・バイオ科での脱プラスチックの試み)。

落ち葉とシュレッダーくず





















 実際に紙を作ってみると、ゴミを紙にするには問題がいくつかあることがわかります。

・安定して同じ品質の植物ゴミを得ることは難しい。

道路脇の除草や公園整備などを見ても、いろいろな草・木をまとめていっしょくたに処分している。タンポポだけ、ワルナスビだけを大量に得るのは無理。

・繊維を取り出す過程で相当なエネルギーとコストがかかる。

繊維を取り出しやすい植物でもかなりの量の水酸化ナトリウムと熱が必要になる。繊維量が多い植物では、より多くの水酸化ナトリウムと熱(あるいは物理的な操作)が必要になる。

・繊維を取り出したあとには廃液が残る。

今回の実験では、そもそも植物の量が少ないので廃液は中和して、水処理実験の曝気槽に廃棄したのですが、大量に作るとなると廃液の量もものすごく多くなります。
 

 卒業展の発表では紙を作るところまでで精一杯だったのですが、紙から一歩進んでセルロースナノファイバー(CNF)をつくるにしても、生産するときには同じ問題が生じます。特に廃液の問題は木材由来のパルプよりもセルロースが少ない雑草などでは重要な問題になると考えられます。

 
今年のプロジェクトでは、この問題にどのような回答を提示してくれるのか、また、どのような奮闘をみせてくれるのか、ほんとうに楽しみにしています。

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2019年09月13日 そろそろ2年生はプロジェクトが本格稼働です!

 今週は前期後半の定期試験でした。月曜日は台風で休講になってしまったため、日程がずれ込んで、みんな結構大変だったと思います。お疲れ様でした!

 

 そして、試験が終われば2年生は卒業展に向けてプロジェクトが本格稼働です!

 そこで、昨年度のプロジェクトをいくつかご紹介します。

 第一弾は……「脱プラ」に着目した製紙プロジェクトです。

紙1



















 このプロジェクト、昨年の最終講評会のプレゼンでは全プロジェクトの堂々1位評価に輝いています。

 

 もともとは「トランプでも作って遊べたらどう?」ってことで、トランプ作るなら紙、と単純にスタートしたらしいのですが…

 同時期に、かまた祭で「タピオカ」の店を出すことになり、N先生から「はぁ?このご時勢にタピオカだぁ?プラスチック使わないメニュー考えないと許可しません!」と言われて数名が裏でメニューを考えていたのを見て方針を変更(この時のメニュー開発はかまた祭当日まで粘った挙句、供出断念)。 脱プラスチックとネット販売による段ボール需要を、廃棄物(廃棄紙、雑草、落ち葉など)から製紙することで解決し、「僕が世界を救う!」と話が大きくなりました。

 

 で、彼らが最初に作ったものがこれです。

紙漉枠

 

















 手漉き用の型枠。総額200円也。

 これを唯一の武器として、まず最初にシュレッダーくずから紙を作ることに成功。しかし、次の材料として用意していた雑草が「ビニール袋の中で腐る」というアクシデントに見舞われます。再び集めてきた雑草も、紙にできるものはなかなか見つかりませんでした。

オーチャードグラスの紙
















シロツメクサ葉の紙
















落ち葉の紙
















(続く)

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2019年09月06日 環境・バイオ科のプロジェクト

シクラメン













卒展足湯













 これらの画像は今年の卒業展で発表したプロジェクトの展示品です!

 環境・バイオ科ではT型人材になるためのカリキュラムを用意していますが、そこでポイントになるは「基礎になる部分をしっかり」と「専門性を伸ばす経験」です。I型人材の場合は基礎の範囲も狭いので授業や実習を繰り返すことで習熟していくわけですが、T型では基礎の範囲が広がる分、同じ時間数なら専門性を伸ばす授業を減らさざるを得ません。しかし、T型の良い点はΠ型、オンデマンド型と言われるような「複数の専門性を持つための入口」というところにあります。Tのタテ線、専門性を高めることができた経験が、別の専門性を高めるときにも有効なのです。そこで、環境・バイオ科ではプロジェクトを実施しています。自分が興味を持っているプロジェクトに参加することで、自ら問題を追及し、専門性を高めてもらいたいと考えているからです。

紙1



















 授業で習ったことはしょせん習った事でしかなく、使わなければ記憶の底に埋もれて行ってしまいます。でも自ら学んだことはそう簡単には忘れません

 T型からその先へ。自ら学んでいける人になってみませんか?

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2019年09月02日 夏休み明けの授業が始まりました!

9月に入り、今日から授業再開です!

英語風景

 

 環境・バイオ科では、東京工科大学に編入する人を対象に、英語のサポート授業を行っています。教材としてナショナルジオグラフィックの英語版を読んでもらうことが多いのですが、昨年は6月号で海洋プラスチックが特集されていたので、これを使っていました。今年も引き続きプラスチック問題が世間的に話題ですので、今年もこれを使っています。更に今年の5月号でも特集があったので、こちらも読んでもらっています。

日本語版












 プラスチックの2015年までの累積生産量は約83億トンで、そのうちほぼ半分が2000年以降に生産されている、とか、毎年の生産量の4分の1は容器包装材で、作られてから捨てられるまで6か月未満、とか、使用量が急増しているアジア諸国では処理システムが追い付いておらず、海への流出を招いてしまっている、とか…。英語だけでなく、このような情報に触れておくことが大事です。

英語版












 ナショジオの英語版は売れなかったら回収廃棄されてしまうようなので入手が困難ですが、日本語版ならバックナンバーが書店でも入手可能なので、興味のある方は読んでみてはいかがでしょうか? もちろん環境・バイオ科の実験室には英語版・日本語版とも置いてあります!


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