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2019年10月07日 東京都育成品種 香りシクラメンを使った地域貢献(プロジェクト2018 第二弾)

馬込シクラメン園1-1



















 前回に引き続き、東京都育成品種 香りシクラメンを使った地域貢献の初年度のお話です。

 1年生3人のテーマは「大田区のシクラメン栽培の歴史を調べる」ことと「香りシクラメンの香を再現する」こと。まずは大田区で最初にシクラメンを育て始めた馬込シクラメン園の波田野章さんに創業当時のお話をうかがいに行きました。

 馬込シクラメン園入口










馬込シクラメン園3











 波田野さんは子供のころ病弱だったので、ご両親には好きな事を自由にさせてもらっていたのだそうです。園芸高校に入学されて、古い温室で初めてシクラメンに出会ったそうです。気に入ってしまい、自宅の畑の一角に小さな温室を建ててもらって、先生からいただいた一鉢を大切に育てたのが最初だったそうです。
 昭和28年に岐阜県の恵那から500粒の種子を購入して栽培。その頃はシクラメンが非常に珍しく、飛ぶように売れてすぐに売り切れてしまったそうです。その後、近所の農家にも種子を分けてあげたのが始まりで、馬込地区はシクラメンの産地として有名になっていきました。1964年には馬込園芸研究会が発足、最盛期には13軒もの農家がシクラメンを作っていました。しかし、都市化の進行と後継者不足で生産をやめる農家が相次ぎ、現在では波田野さんの馬込シクラメン園と君島園芸さんの2軒が生産を続けていらっしゃいます。


君島園芸入口








 


 後に、瑞穂の中垣園芸さんに香りシクラメンをいただいた時、御主人から、瑞穂町で初めてシクラメンを作り始めた時に栽培方法を教えてもらったのが波田野さんだったこと、その後も種子の供給を受けていたことについて話していただきました。「ここで今咲いている花も波田野さんとこの子孫がたくさんいるんだよ」「あの人のタネはいい花が咲くんだよ」「あの人がいまの東京のシクラメンの最初なの」。まさか瑞穂町と大田区がこのようにつながるとは
思ってもみませんでした。

 

日本のシクラメンは恵那の伊藤孝重氏がルーツと言われています。波田野さんも恵那から種子を取り寄せていますが、その伊藤氏がシクラメンと出会ったのは修学旅行で見た、三越のショーウィンドウに飾られていたものだったそうで、おそらく三井戸越農園で栽培されたものではないかと思われます。戸越農園があった場所は馬込からそんなに遠くありません。城南地区とシクラメン。明治時代に日本に入ってきたシクラメン。伊藤氏や波田野さんのような方が引き付けられて、今につながっていることがよくわかる調査になりました。

 東京のシクラメン栽培歴史縮小













 これらの調査結果については卒業展2017で展示。また、大田区産業振興課からお話があった、大田区野菜と花の品評会&JA東京中央収穫祭でもパネル展示を行いました。
IMG_9959


















JA大森









 長くなってしまったので、もうひとつのテーマ「香りシクラメンの香を再現する」は次回に…(続く)

 

 シクラメンの季節はこれからです。高品質のシクラメンを楽しんでみませんか?

 

お世話になった生産者さん

 馬込シクラメン園さん 東京都大田区20 大田区中馬込3丁目19−11

 君島園芸さん 大田区仲池上2−5−20

 中垣園芸さん 西多摩郡瑞穂町長岡長谷部165

 

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2019年10月06日 東京都育成品種 香りシクラメンを使った地域貢献(プロジェクト2018 第二弾)

香水2









シクラメン香水ブログ用










 製紙プロジェクトに続く、昨年度の卒業展で発表したプロジェクトご紹介です。惜しくも最終講評会で1点差でトップを逃したものの、卒業展ではテクノロジーカレッジ全体の銀賞をいただくことになった「東京都育成品種 香りシクラメンを使った地域貢献」です。

そもそものスタートは「そういえば馬込地区って昔シクラメンで有名だったらしい」という、私の一言でした。大田区には今でもシクラメン農家が2軒(馬込シクラメン園さん、君島園芸さん)生産されていることや、東京都が野生種Cyclamen purpurascensを掛け合わせることで作出した香る品種(おだや香、はる香、さわや香)があることがわかり、香りをターゲットにプロジェクトをやってみよう!ということになりました。

おだや香







おだや香(中垣園芸さんにて)

はる香









はる香(中垣園芸さんにて)
 

その時点ではプロジェクトは志願者にやってもらっていたので、当時2年だった麦田さん(環境・バイオ科web「宮崎県から大学編入のため日本工学院へ! 遠回りではなく、ベストな選択」)と1年生3人がやってくれることになりました。

まず、この品種を入手しないといけません。ところが、これらの品種は夏咲きのプルプラセンスの影響が強く、秋口と春に咲いてクリスマスシーズンには咲きづらいという特徴がありました。鉢物シクラメンは年末にほとんどが取引されるので、必然的に生産している農家さんはほぼありません(最初に馬込シクラメン園の波田野章さんに連絡したのも同じころですが、これらは咲きにくいので既に作っていないとのことでした)。そこで、都の農林総合研究センターでこれらの品種開発をされた澁澤さんを頼り、瑞穂町の中垣園芸さんをご紹介いただきました。こうして、どうにか香りシクラメンの「おだや香」「はる香」を入手することができました。

麦田さんは当時既に東京工科大学 応用生物学科への進学が決まっていたので、香りのガスクロマトグラフィー(GC)分析を担当してもらいました。とはいえ、花の香りを分析するのは学生実験とは勝手が大きく違います。まずは東京都のデータを元に、主要成分それぞれと混合物を測定し、分離できる条件とおおまかな測定限界量を調べてもらいました。

麦田2








 こうして主な成分を分離できるようになり、いよいよ花の香りそのものを分析するのですが、この時に用いたのが固相マイクロ抽出(SPME)と言われる方法です。針状の吸着体に空気中の香りを直接吸着し、GCの注入口の中に差し込んで、高温でにおい分子が吸着体から外れることを利用します。

SPME









香り回収








 ところが、相手は冬場にはほとんど咲かないおだや香とはる香です。分析ができるようになったころには既に花がぽつぽつとしか咲かず、ものすごく苦労してデータを取っていましたね。

一方、1年生3人のテーマは「大田区のシクラメン栽培の歴史を調べる」ことと「香りシクラメンの香を再現する」ことにしました。まずは大田区で最初にシクラメンを育て始めた馬込シクラメン園の波田野章さんに当時のお話をうかがうことにしました。(続く)

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2019年10月04日 後期の授業が始まりました!

 後期になって最初の実験は、1年生は「バイオセーフティー講習」、2年生は「イオン交換法による亜鉛含有排水の処理」と「界面活性剤の性質」でした。

 

 バイオセーフティー講習は「バイオハザード」といわれる「有害生物による災害」を防ぐために行っています。1年生も後期になると生物由来試料(動物の血や臓器由来の試料)や微生物を取り扱うようになります。いいかげんな取り扱いをすると感染性微生物汚染が起こりかねないため、どうやったら安全に扱えるのかを学びます。「バイオハザード」はゲームのタイトルにもなっていますね!

 

BS講習 

 

 




 バイオセーフティー講習の様子


 この段階では余裕だったのですが、講習後にはテストがあり、合格しないと実験させてもらえないので、みんな結構必死でした。悪戦苦闘の上で全員無事合格。

 

「イオン交換法」はイオンをイオン交換樹脂にくっつける方法で、代わりに別のイオンが放出されます。今回は亜鉛イオンをくっつけて水素イオンを放出することで、排水中の亜鉛を除去する実験です。排水処理だけでなく医薬品の製造や天然物質の精製など、適用範囲が非常に広い方法です。

 

イオン交換 












 イオン交換法 実験の様子
 

 界面活性剤は界面の性質を変えてしまう性質があります。例えば水と空気の界面では、水分子同士が引っ張り合うのを邪魔するため、表面張力が低下します(丸い水滴になろうとするのを邪魔する)。泡立ちやすくなるのはこのためです。化粧品をはじめ、医薬品、食品等広い範囲で用いられています。その配合量こそ少ないですが、水と油の界面の性質を変えるという、重要な役割を担っています。

 

 界面活性剤

 

 

 

 

 

 

 界面活性剤の性質 実験の様子
(遠すぎて何してるかわからないので手元のみ…)

 

 さて、今月のオープンキャンパス6日20日27日に行います!

興味のある方はぜひ遊びに来てください!

 

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2019年09月30日 国際都市おおたフェスティバルin「空の日」羽田 2019

空フェス風景







 9
28日(土)、今年も国際都市おおたフェスティバルin「空の日」羽田が天空橋で開催されました。

 日本工学院専門学校は、毎年、ダンスパフォーマンス科やミュージックアーティスト科の在校生・卒業生がステージイベントに出演しており、学校のテントでは、マンガ・アニメーション科が似顔絵と缶バッジのコーナーをやっています。
 環境・バイオ科も例年通り、お子様向けのオリジナルアロマ調合体験ブースを出しました。

午前中は快晴。日差しが強くて暑い!
 看板の影も濃い。

空フェス看板影













空フェス準備中








開場前にみんなで教え方を練習しているところ。

ラベンダー、レモングラス、グレープフルーツ、ベルガモット、ゼラニウム、クラリセージ、マジョラムの7つの香りから3つを選んで混ぜてもらいます。

空フェス看板









 看板のパネルに「例えば…」と出したのが「元気up」「ストレス解消」「ダイエットお助け?」の3つなのですが、「小学生以下にストレス解消???」ってのは毎度毎度、多くのお母さまからツッコミが入るネタですね。

最終的に、1日で270人を超える小学生以下の子供たちが体験をしてくれました。

次にオリジナルアロマ調合体験ができるのは3月の大田っ子教室になる予定です。興味のある方はぜひお越しください(今のところお子様限定です!)。


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2019年09月26日 武蔵野クリーンセンターを見学しました。

 昨日、1年生は荏原環境プラント株式会社が運転管理をされている武蔵野クリーンセンターを見学しました。

武蔵野クリーンセンター











 武蔵野クリーンセンターは2017年に稼働した最新型のゴミ処理施設です。武蔵野市役所の隣、武蔵野総合体育館、コミュニティーセンター(野球場なども)に囲まれた街中のコンパクトな施設です。外観は「美術館?」と思うくらいで、見学コースもしっかりとしています。武蔵野市は住宅が広がるため、どうしても街中に施設を作らざるを得ず、地域住民との話し合いの中で、環境に配慮した設備を作り上げてきたそうで、現在の到達点がこの新施設という事になります(先代の施設のごみ受け入れ口が裏手に残されています)。

現在のゴミ処理施設はダイオキシン対策で高温を維持するために24時間稼働し、熱交換により蒸気を作り発電する発電所としても機能しているそうです。電気は周囲の市役所、体育館、コミュニティセンターで使用し、蒸気は温水プールにも送られているとのこと。更に、近隣の中学校も温水プールだそうです。

1年生は5月のフレッシュマンキャンプ以来の見学でしたが、ゴミが燃料として使われていることはあまり意識したことは無かったようで、熱心に話を聞いていました。

武蔵野クリーンセンター講義












実は、この施設の場合、可燃ごみはプラスチックを含んでいます。大半のプラスチックは燃焼したときのカロリーが高いため、炉の温度を高く保つために有用なのです。日本のプラスチックリサイクル率が高いからくりとも言われる「サーマルリサイクル」というやつですね。CO2の発生につながるので世間的にいい印象は持たれていませんが、埋め立てと違いマイクロプラスチック化の懸念はありません。CO2の回収が今後のサーマルリサイクルの課題になると思います。

気候変動についての対策推進は、一昨日のグレタ・トゥンベリさんのスピーチにもありましたが、未来の世代に対する義務だと思います。しかし、見方を変えると、いろいろあった環境問題をひとつひとつ解決して、やっと気候変動やプラゴミの問題を考えるところまで到達した、とも言えます。生まれた時には解決していた問題は、そのような問題があったことを知る事ができません。世界が空間と時間でつながっていることを意識し、これまでの成果にあぐらをかくことなく、真摯に新たな問題に向き合う事が大事だと思います。


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