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オープンキャンパス・体験入学

これがバイオだ !! バイオの体験入学♪

2007年09月15日 これがバイオだ !! バイオの体験入学♪

みなさんこんにちは。バイオテクノロジー科蒲田キャンパスの森宮です。

来たる23日()、蒲田キャンパスでは「人気講師大集合」と銘打って、体験入学のスペシャル企画を開催します。バイオテクノロジー科では2年生担任の野崎甚司先生が登場し、「野菜の分子分類」の実習を行う予定です(^O^)/。(株)味の素の研究所に勤務されていた野崎先生ならではの体験実習といえましょう(^O^)v。

 

分子分類とは、ものすご〜〜〜く簡単に言ってしまうと、遺伝子などのつくりの比較を基にした生物の分類法です。

 

遺伝子はデオキシリボ核酸(DNAとよばれる化学物質からできています。そのDNAリン酸塩基と呼ばれる化合物が結合してできた物質です。DNAの材料となる塩基は4種類あり、DNA中でどの塩基がどのように配置(配列)されているかは生物種によって、また個体間によっても違いがあります。

 

生物はそれぞれ固有の遺伝情報、つまり遺伝子を持っています。この遺伝子が持つ遺伝情報に従ってその生物の固有の形態や性質が決められます。人間は人間としての遺伝子を持っています。私たちが人間の姿で人間としての能力を使って生きているのは、遺伝子の遺伝情報によっているからです。

 

生物種が異なれば遺伝子の作り(塩基の配列)も違います。つまり、遺伝子の違いが生物種の違いといえるのです。また、同じ人間でも個人間でこの遺伝子(DNAの塩基配列)には若干の違いが存在し、それが個人の違い、個性の違いの基になっていると考えられています。

 

近縁な個体間、近縁な生物間ほど遺伝子の作り(DNAの塩基配列)には高い共通性(相同性)が見られます。つまり、近縁な生物ほど、持っている遺伝子は似ているのです。そこで、持っている遺伝子の比較を行って、どの生物の遺伝子とどの生物の遺伝子が似ているのか、つまり、どの生物とどの生物が近縁なのかを判定するのが分子分類と呼ばれるものです。遺伝子の類縁性を比較することで、いままで近縁だと思われていた生物がそうではなかった!あるいはちょっと似ていないと思っていた生物が実は近縁だった!ということが明らかになることがあります。

個人と他者とを識別するDNA鑑定も、分子分類の一種といえます。

 

体験入学「野崎先生」スペシャルでは、植物の遺伝子の比較を行い、私たちにとって身近な野菜の系統を分析します(森宮予想)。野崎先生が、これら野菜たちの進化の歴史を皆さんの目の前で解き明かします。

今まで野菜にまったく関心がなかった人も、きっと新鮮な気持ちで食卓を眺めることができると思います(^O^)v

 

 

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