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雪は天からの手紙

2008年02月20日 雪は天からの手紙

こんにちは,藤沢です.
現在,バイオニクス科はみんなでスキーに行っております.
(遊びではありません,れっきとした授業ですよ)
というわけで,スキー授業中の先生方に代わり,居残り組の藤沢がお送りいたします.

スキーといえば雪が無ければできません.今年は大丈夫なようですが,雪不足の年には人工降雪機が活躍します.みなさんもテレビニュースなどで,口から雪を吐き出す降雪機をご覧になったことがあるかと思います.

ところで,世界で初めて人工雪を創ったのは日本人であることをご存じでしょうか?北海道大学の中谷宇吉郎先生(1900-1962)が,世界に先駆けて実験室内で人工雪の結晶を作成することに成功しました.1936年3月12日のことでした.ウサギの毛を核に使い,器具内で水蒸気を対流させて作った人工雪の結晶を調べ,結晶の形が気温と湿度によって変化することを明らかにしたのです.この研究から雪の結晶の形から雪雲の状態,ひいては上空の気象条件を推測することができるようになりました.まさに「雪は天からの手紙である」となったのです.

中谷宇吉郎は,「天災は忘れたころにやってくる」のフレーズで有名な,寺田寅彦の弟子でもありました.そのロマン溢れる感性は,師匠ゆずりのものでしょう.

人工降雪機のシーンを見るたびに,先人の偉大な功績に思いを巡らす冬の日です.(とはいっても人工降雪機では雪の結晶はできませんが・・・)

(バイオの話は苦手か・・・? 藤沢@居残り蒲田でした.)

n-53050518 at 17:43 | この記事のURL | |