魅力ある人に・・・。
2011年02月03日 魅力ある人に・・・。
前回は資格の重要性について書かせて頂きましたが、今日は一見するとそれとは違うお話をさせてもらいたいと思います。
日本工学院専門学校では、毎年4月に、この日本工学院専門学校に求人を寄せて頂いた企業の人事の方々をお招きして、合同企業説明会を開催しています。
その参加企業の方に、どのような人物を採用したいかアンケートを行ったところ、成績や資格を上回るポイントとして、コミュニケーション能力が挙げられていて、これが最も評価される人材採用の基準であることがアンケートの結果から見て取ることが出来ました(←3年前の結果です)。
コミュニケーション能力といっても、誰とでも友達になれるとか、いつもみんなを笑わせているとか、そういうことよりも、ここでは挨拶が出来る、お礼を言うことが出来る、謝ることが出来る、敬語を適切に使って会話ができる、仕事を進めていく上で、ホウ・レン・ソウ(報告・連絡・相談)を欠かさない、といったビジネス上のコミュニケーション能力を主に指していると思います。
ここで重要なことは、就職活動というのは、最終的にはその人間・人間性が採用のために見極められている、ということです。
ということは、もし就職活動でいい結果を得たいのなら、コミュニケーション能力の高い魅力的な人間になる努力をしているかどうかが重要だということです。
もちろん人によって、その人のどういうところに魅力を感じるか?という点は大きく変わってくると思います。
けれど、多くの人が魅力があると感じる人には、やはりそれなりの良い所があるに違いありません。
無責任な人より責任感のある人の方が、周囲の人からの信頼を得ることが出来るでしょう。
熱意と積極性がある人の方が、そうでない消極的な人よりも周囲の期待を集めるでしょう。
明るくて前向きな人の方が、暗い雰囲気の人よりも周りに人が集まるでしょう。
素直で人の意見を取り入れることができる人の方が、そうでない人よりも愛されるでしょう。
こういった好ましい資質とコミュニケーション能力を合わせて持っていることが、企業に採用される前提として必要になってくるのです。
自分のすべてを完璧に変えることは出来ないかもしれません。それでも、専門学校というのは就職のための職業教育を行う場であり、ここでの修業期間は自分を就職市場へ出すための商品化の期間だという認識が必要です。
そして、自分を商品として完成させるためのセルフプロデュースする能力が学生さんには求められます。我々教員はそのプロデュースを助けるアドバイザーといえるでしょう。
専門学校時代には、企業の人事担当の目に留まる、魅力ある人間になるための意欲と努力が必要です。
そしてその努力は、社会人になってからも、ずっと続けていくべきなのだと私は思っています。
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