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オープンキャンパス・体験入学

武蔵野クリーンセンターを見学しました。

2019年09月26日 武蔵野クリーンセンターを見学しました。

 昨日、1年生は荏原環境プラント株式会社が運転管理をされている武蔵野クリーンセンターを見学しました。

武蔵野クリーンセンター











 武蔵野クリーンセンターは2017年に稼働した最新型のゴミ処理施設です。武蔵野市役所の隣、武蔵野総合体育館、コミュニティーセンター(野球場なども)に囲まれた街中のコンパクトな施設です。外観は「美術館?」と思うくらいで、見学コースもしっかりとしています。武蔵野市は住宅が広がるため、どうしても街中に施設を作らざるを得ず、地域住民との話し合いの中で、環境に配慮した設備を作り上げてきたそうで、現在の到達点がこの新施設という事になります(先代の施設のごみ受け入れ口が裏手に残されています)。

現在のゴミ処理施設はダイオキシン対策で高温を維持するために24時間稼働し、熱交換により蒸気を作り発電する発電所としても機能しているそうです。電気は周囲の市役所、体育館、コミュニティセンターで使用し、蒸気は温水プールにも送られているとのこと。更に、近隣の中学校も温水プールだそうです。

1年生は5月のフレッシュマンキャンプ以来の見学でしたが、ゴミが燃料として使われていることはあまり意識したことは無かったようで、熱心に話を聞いていました。

武蔵野クリーンセンター講義












実は、この施設の場合、可燃ごみはプラスチックを含んでいます。大半のプラスチックは燃焼したときのカロリーが高いため、炉の温度を高く保つために有用なのです。日本のプラスチックリサイクル率が高いからくりとも言われる「サーマルリサイクル」というやつですね。CO2の発生につながるので世間的にいい印象は持たれていませんが、埋め立てと違いマイクロプラスチック化の懸念はありません。CO2の回収が今後のサーマルリサイクルの課題になると思います。

気候変動についての対策推進は、一昨日のグレタ・トゥンベリさんのスピーチにもありましたが、未来の世代に対する義務だと思います。しかし、見方を変えると、いろいろあった環境問題をひとつひとつ解決して、やっと気候変動やプラゴミの問題を考えるところまで到達した、とも言えます。生まれた時には解決していた問題は、そのような問題があったことを知る事ができません。世界が空間と時間でつながっていることを意識し、これまでの成果にあぐらをかくことなく、真摯に新たな問題に向き合う事が大事だと思います。


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環境・バイオ科


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