環境・バイオ科 ブログ 個別記事(化粧品・バイオ・環境 専門学校)

テクノロジーで社会を豊かにする。



環境と社会を守るバイオ技術者をめざす人の情報ブログ 環境・バイオ科blog

オープンキャンパス・体験入学

東京都育成品種 香りシクラメンを使った地域貢献(プロジェクト2018 第二弾)

2019年10月06日 東京都育成品種 香りシクラメンを使った地域貢献(プロジェクト2018 第二弾)

香水2









シクラメン香水ブログ用










 製紙プロジェクトに続く、昨年度の卒業展で発表したプロジェクトご紹介です。惜しくも最終講評会で1点差でトップを逃したものの、卒業展ではテクノロジーカレッジ全体の銀賞をいただくことになった「東京都育成品種 香りシクラメンを使った地域貢献」です。

そもそものスタートは「そういえば馬込地区って昔シクラメンで有名だったらしい」という、私の一言でした。大田区には今でもシクラメン農家が2軒(馬込シクラメン園さん、君島園芸さん)生産されていることや、東京都が野生種Cyclamen purpurascensを掛け合わせることで作出した香る品種(おだや香、はる香、さわや香)があることがわかり、香りをターゲットにプロジェクトをやってみよう!ということになりました。

おだや香







おだや香(中垣園芸さんにて)

はる香









はる香(中垣園芸さんにて)
 

その時点ではプロジェクトは志願者にやってもらっていたので、当時2年だった麦田さん(環境・バイオ科web「宮崎県から大学編入のため日本工学院へ! 遠回りではなく、ベストな選択」)と1年生3人がやってくれることになりました。

まず、この品種を入手しないといけません。ところが、これらの品種は夏咲きのプルプラセンスの影響が強く、秋口と春に咲いてクリスマスシーズンには咲きづらいという特徴がありました。鉢物シクラメンは年末にほとんどが取引されるので、必然的に生産している農家さんはほぼありません(最初に馬込シクラメン園の波田野章さんに連絡したのも同じころですが、これらは咲きにくいので既に作っていないとのことでした)。そこで、都の農林総合研究センターでこれらの品種開発をされた澁澤さんを頼り、瑞穂町の中垣園芸さんをご紹介いただきました。こうして、どうにか香りシクラメンの「おだや香」「はる香」を入手することができました。

麦田さんは当時既に東京工科大学 応用生物学科への進学が決まっていたので、香りのガスクロマトグラフィー(GC)分析を担当してもらいました。とはいえ、花の香りを分析するのは学生実験とは勝手が大きく違います。まずは東京都のデータを元に、主要成分それぞれと混合物を測定し、分離できる条件とおおまかな測定限界量を調べてもらいました。

麦田2








 こうして主な成分を分離できるようになり、いよいよ花の香りそのものを分析するのですが、この時に用いたのが固相マイクロ抽出(SPME)と言われる方法です。針状の吸着体に空気中の香りを直接吸着し、GCの注入口の中に差し込んで、高温でにおい分子が吸着体から外れることを利用します。

SPME









香り回収








 ところが、相手は冬場にはほとんど咲かないおだや香とはる香です。分析ができるようになったころには既に花がぽつぽつとしか咲かず、ものすごく苦労してデータを取っていましたね。

一方、1年生3人のテーマは「大田区のシクラメン栽培の歴史を調べる」ことと「香りシクラメンの香を再現する」ことにしました。まずは大田区で最初にシクラメンを育て始めた馬込シクラメン園の波田野章さんに当時のお話をうかがうことにしました。(続く)

○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●

環境・バイオ科


学生スタッフや先生から直接お話しを聞いてみませんか?
体験入学+オープンキャンパス インフォメーション
メニューは
こちら

オープンキャンパス+体験入学 好評開催中

お一人でも、お友達と一緒でも、ご家族でも大歓迎!!
お気軽にお越しください!

どんな学科か知りたい方こちら(環境・バイオ科web)

○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●

n-53050518 at 17:44 | この記事のURL | |